メダカの選別の大切さ

選別とはなにか？
選別というのはメダカを繁殖させて稚魚から幼魚へ、そして成魚へと成長する過程を含めて仔を間引いていく作業です。

そして、最終的に親を選ぶ作業も選別です。
私のようにメダカを販売する者がセットを組むときも選別をします。
基本的には「良い仔を残す」という考え方で選別しますので、過程での選別では形の悪い（奇形）仔を飼育容器から撥ねて形のまともな仔だけにしていくという作業です。
仮に奇形の仔も全て育てるとなると限られたスペースではこの成長も遅くなり、長期的に過密飼育になった場合には、形が正常な仔も後天的な奇形になってしまう可能性もありますので、育ち盛りのこの時期に骨曲がりや鰭の奇形の仔を撥ねておくことが大切なのです。

徐々に大きくなると骨曲がりはもちろんですが鰭の奇形もハッキリとわかるようになってきます。
ホームセンターや熱帯魚店にて売られているプラケースなどを使って横から見て選別することをオススメします。

プラケースなどに入れて横から見て、まずは骨曲がりのメダカを撥ねてください。
鰭の奇形についても分かる方はそれらも撥ねると良いでしょう。
こうして、色味やらラメやら光といった最終的な芸はともかくとして観賞魚として正しい形の仔を残すという基本的な選別が済んだことになります。
最低限度、この選別を正しく行なっていけば処分される可愛そうなメダカを減らすことができるのです。

そこまでの選別が済んでしまえば絞られた仔を十分に育てて、その中から親メダカを自分好みで選ぶのが良いと思います。
常軌を逸した奇形の個体を除き、正しい形の個体を十分に育ててその中から選別するという流れは良い個体を残す上で必要不可欠なことといえます。

また、自分の手で選別した個体から繁殖したメダカに奇形が少ないことを体感すれば、それはまた命の神秘とは別の遺伝の神秘を体感することができるでしょう。
選別した貴方は生まれてきたメダカたちの育ての親となったことを改めて実感するかもしれません。

それは大変素晴らしいことと思います。

めだか夢やで販売しているセットについてはお客様のお手元に届いてから先を見てペア組み及びセット組みをしております。

お客様が繁殖させた時に「奇形が生まれないように」「色柄の良い仔が生まれるように」など。
もっといえば、具体的な色柄まで予測してペア組みを行なっています。
ですので、販売ページの説明には「色味重視」「色抜け率」「ラメの入りは安定している」など具体的な言葉を使って説明しておりますし、そこにこだわりがなければ私のような者がメダカ販売をする意味もないのだろうと思います。
そういった意味ではメダカを増やして仔の結果を期待している方には是非「めだか夢や」のメダカを育てていただきたいと考えております。

少々難しいことを言っているようにも聞こえますし、ある意味で残酷なことを言っているようにも聞こえるかもしれませんが、観賞魚を楽しむ上で観賞するに堪えないメダカを作ってしまわないようにする最良の方法であるということを理解して欲しいと思います。
また、選別で漏れたメダカは絶対に野に放流してはいけないということを絶対に忘れてはいけません。
また、ブログ内での画像などを手本に選別していただいても良いと思いますし、日本メダカ協会の品評会画像などを手本に選別するのも良いと思います。

インターネットでメダカの画像を探すとたくさんありますので、それらを見比べて良し悪しの比較をしてみると選別の目の訓練にもなるかもしれませんね。

これから数ヵ月後にはメダカの繁殖が始まります。
今日の記事で説明仕切れなかった分や、基本的な知識、メダカを今までよりも深めて楽しめるような情報をどんどん発信していきますので楽しみにしていてくださいね。